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なぜ日本は最先端レーザーを輸入に頼るのか?

2015年8月10日
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( レーザー学会誌「レーザー研究」第43巻 第4号 2015年4月号 “ Laser Compass” 掲載記事 : 一般社団法人 レーザー学会 発行)
 
なぜ日本は最先端レーザーを輸入に頼るのか?
Why Does Japan Import Advanced Lasers Developed and Manufactured Overseas?
 
Nobuyuki KONDO
 
1.レーザー開発と輸入
 
 1960年にレーザーを発明したことでノーベル賞を受賞した,米国のチャールズ・H・タウンズ教授が今年1月27日に99歳で亡くなりました.レーザーは20世紀最大の発明の一つと言われますが,その発明者が私たちと同時代の人であることからも新しい技術であることを実感します.私自身,2001年のCLEOでタウンズ博士から直接メッセージとサインをいただき感激したものです.
 
 レーザーの発明が伝えられると,日本の多くの電気機器メーカーがすぐに開発に着手し,数年のうちにルビーレーザーを商品化した企業も多く有りました.私が取締役をしていた日本電子も,そうした企業の1社です.
 
 しかし日本電子は,自社開発する傍ら,レーザー輸入商社の日本レーザーを1968年に設立して,世界最大のレーザーメーカー,コヒーレント社の総代理店としました.それ以来47年間,日本レーザーは世界最先端のレーザー機器輸入商社として,日本の理科学分野や産業界にレーザーや光学機器を提供し続けています.
 
...(以下略)
 
※全文は添付ファイルを参照ください※