(「月刊福祉」2017年6月号【特集 働き方を考える -多様な人材を生かす職場づくり】インタビュー 人を大切にするダイバーシティ経営 -進化した日本的経営とは- 掲載記事 : 社会福祉法人 全国社会福祉協議会 発行 )
人を大切にする
ダイバーシティ経営
-進化した日本的経営とは
株式会社日本レーザー 代表取締役社長 近藤 宣之
明治大学法科大学院教授、弁護士、「月刊福祉』編集委員[聞き手] 平田 厚
株式会社日本レーザー(以下、日本レーザー)は、最先端の研究・産業用レーザーや光学機器などを輸入、販売するレーザー専門商社である。人を大切にする経営学会主催の第1回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の「中小企業庁長官賞」を皮切りに、厚生労働省の「キャリア支援企業表彰2015」や経済産業省の「ダイバーシティ経営企業100選」などさまざまな賞を受賞している。ダイバーシティ経営について、代表取締役社長の近藤宣之氏に話をうかがった。
経営破たんした子会社再建のため社長に
平田 どのような経緯で社長に就任されたのですか。
近藤 日本レーザーは来年(2018年)で50周年を迎える会社です。レーザー自体ができてまだ60年弱なので、レーザー輸入商社として日本でいちばん歴史があり、規模も大きかったのですが、そんな会社が経営破たんしたのです。
バブル崩壊の影響で赤字が3年間続き、1993(平成5)年上期には債務超過に陥りました。当時はバブル崩壊後の大混乱の時期でしたから、取引銀行からも見捨てられ、親会社である日本電子株式会社(以下、日本電子) からの融資で再建することになったわけです。
...(以下略)
※全文は添付ファイルを参照ください※