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Attax Case Method ―CaseX 株式会社日本レーザーの事例―

2010年11月25日
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アタックスグループによる経営事例研究2010 2010年11月1日 =鈴木茂和氏分析= 掲載記事)

 本稿では、東京都新宿区に本社を構える株式会社日本レーザー(以下、同社)を事例として取り上げる。同社はレーザー専門商社の草分けとして1968年(昭和43年)4月に設立された、この分野では歴史のある企業である。1971年(昭和46年)に日本電子株式会社の100%出資子会社となるも、その後の経営環境の激変と不適切な経営管理により、債務超過に陥る。この時、立て直しを命ぜられ、5人目の社長として就任したのが現社長の近藤宣之氏(以下、同氏)である。同氏は、期待通り経営手腕を発揮し、わずか2年で債務超過を解消し、親会社への高率配当を実現させた。

 同社をケーススタディとして取り上げる理由は、

1)債務超過に陥った企業を見事立ち直らせた経営手法に学ぶべき点が多いこと

2)日本では珍しい経営者と社員で会社を買収するマネジメント・エンプロイー・バイアウト(Management Employee Buyout:以降MEBOと略す)を実行したこと

3)特徴のある人事制度とその背景にある考え方が社員のモチベーションを高めることに成功していること

などを挙げることができる。

 そこで以下では、同社の企業概要を整理するとともに、債務超過からのV字回復とMEBOに至った経緯・出来事を概観し、上記の特長を実現し得た秘密を探ることで、中堅中小企業が永続するためのヒントを探りたい...

 

※全文は添付ファイルを参照ください※