ミュンヘンの二人

2005年3月8日
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(福田 督 記、 「交遊抄」(日本経済新聞 2004年10月11日朝刊) 掲載記事) 

ざっと四十年前になろうか。ドイツ・ミュンヘンで暮らす機会を得た私は、そこで現関西学院大学法学部教授の青島雅夫さんと出会った。年齢、性格も異なるが不思議とウマがあった。本場のビールが二人のきずなを「一生もん」に。が、双方学生の身で金はない。散髪代惜しさにお互いが散髪屋になり酒代をねん出。互いの虎狩り頭がけっこう酒のさかなになった。

人間が失ってはならない誠実さ、優しさ、童心等々が彼の中にすべてある。昨夏、夫婦四人で宮島の老舗旅館に投宿し、旧交を温めた。

日本レーザー社長の近藤宣之君との出会いもミュンヘン。自分が殺されていると日本の週刊誌を手に私の下宿に来た。...

 

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