（富士ネットワーク　第32号　平成21年6月1日 発行　 掲載記事） 

2008年9月、リーマンブラザーズショックから世界同時金融危機に見舞われ、今またユー
ロ危機が起こりました。世界は依然として不安定な経済環境にあります。

日本は1990年代初めにバブル経済が崩壊し、失われた20年ともいうべき、成長が殆ど見られないデフレ経済が続いています。この間、政治も混乱し、多くの企業では、リストラという名の人員削減策が横行した結果、信頼と共感を基本とする日本の労使関係にも翳りが見えてきているようです。

国家も、企業も、労働組合組織も、ともすれば抱えている問題をグローバル化した経済の責にして、根本的な解決を図らずに課題解決を先延ばし、悲観的な空気や閉塞感が漂っています。．．．

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