( 産労総合研究所 「人事実務」 2011年9月号 掲載記事)
今回は,社員全員が株主という日本レーザーを紹介します。MEBOにより親会社から独立, さまざまな制度で社員の成長を促しモチベーションを高め,会社の成長につなげている取組みについて聞きました。
会社はだれのものなのか?
(株)日本レーザーは, 1968年に設立されたレーザーや光学機器を扱う専門商社である。世界中に取引先があり,幅広い製品でさまざまな顧客の要望に応えている。
同社は,今年の5月16日に行われた「第l回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」(法政大学,日刊工業新聞社,あさ出版共催,審査委員長:坂本光司法政大学教授)で,「中小企業庁長官賞」を受賞した。受賞理由は, 17年連続黒字経営, 2010年前期に最高益更新,女性や外国人,障害者,高齢者の雇用に積極的に取り組んでいる,人員整理を行っていないなどである。
いまでこそ, このような賞を受賞する会社となっている同社であるが, 1993年ころは債務超過に陥り,企業破綻の危機にあった。転機となったのは,企業再建のために近藤宣之氏が代表取締役役社長に就任し,その後の業容発展とともに, 2007年に親会社である日本電子側からMEBOによる独立をしたことである。この経緯と取組みについて,近藤氏にお話をうかがった。
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