( 日刊工業新聞 2014年02月24日 25ページ【中小機構フォーラム】掲載記事: 本記事の著作権は日刊工業新聞社に帰属し、同社より転載の承認を受けています )
雇用守り安心と働く喜び提供
社員の成長こそが企業の成長
~夢と志の経営~
日本レーザー社長
近藤 宣之氏
会社というものは毎日どこかでつぶれている。
どんな大企業も外部環境の変化に対応できなければつぶれるし、もっと良くないのは不振の原因を、その外部環境のせいにすることだ。
アベノミクスというか黒田日銀総裁がとっている現在の政策は意図的に景気を良くしようとしているようなもので、この状態なら放漫経営をしているような企業でもなかなかつぶれない。しかしどこかでバブルは弾けるだろう。
私は日本レーザーの親会社であった日本電子に入り、労組委員長なども務めた。その後日本電子の米国法人にリストラの使命を帯びて送り込まれた。
例えば希望退職を募るといっても、リストラされる側は会社がつぶれたのと同じことなのだ。米国人社員からは「レイオフがないから日本企業に就職したのに」と言われた。
やはり雇用を守ることこそが経営者の責任だ。雇用を守れなくなったら経営者もやめるべきだろう。1994年に日本レーザーの社長に就いてから20年だが、最初から絶対に肩たたきなどしないと決めていた。
...(以下略)
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