( 「調査月報」 2014年8月号【巻頭随想】掲載記事 : 日本政策金融公庫総合研究所 発行)
社員の成長が企業の成長
-その理念と仕組み-
中小企業は採用に苦労することが多い。現職に就任し、債務超過であった当社の再建にあたりまず困ったのは、有能な社員が独立、退職し、補充人事が困難だったことだ。採用コストもかけられず、ハローワークで求人した。
応募してきたのはリストラにあった中高年、マタニティハラスメントで退職した女性、外国人留学生、日本での学歴がない若者、障害者等だった。ダイバーシティ経営はここから始まった。
こうした社員に対し、従来の学歴別、年次別、性別、国籍別ではフェアな処遇はできないし、社員のモチベーションも上がらない。
そこで、評価と待遇の基本は、能力主義、業績主義、理念主義の3要素とし、制度の透明性と社員の納得性を重視した。社員が成長すれば待遇も良くなる仕組みで、努力が報われるようにした。
...(以下略)
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