(「日経ビジネスマネジメント」2008年10月31日発行Vol.3 日経BP社 p92~p96 「スペシャルリポート 中小企業の後継者育成、会社の私物化から決別し、次世代につなぐ努力を」坂本光司法政大学大学院教授記 掲載記事;日経BP社の許可を得て転載)
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大企業の子会社も多い中小企業。事業継承を考える際には、思い切って「独立」という選択肢もあり得る。
日本レーザー(東京都新宿区)は、親会社の日本電子からMEBO(Management Employee Buyout、経営者と従業員が参加する会社買収)という形で独立した。MEBOは、M&A(合併・買収)の手法の1つ。企業に所属している経営幹部と従業員が、事業の継続を条件に、企業や事業部門を親会社などから株式を買い取って独立することを指す。
レーザー・光関連装置の専門輸入商社である日本レーザーは、1968年に創業した。売上高33億円(2007年3月期)、従業員50人の企業である。1971年から2007年までは日本電子の子会社だったが、MEBOの結果、現在の日本レーザーの主力株主は、経営陣と、社員たちだ。
近藤宣之氏は1994年、社長に就任した。債務超過に陥った同社を再建するために...
※全文は添付ファイルの3~4ページを参照ください※