( 「経営情報 4月号」 経営のヒント~実践経営術~ 掲載記事 ; 日本生命 発行 ; (株)シーズン 編集)
“従業員の雇用を守り、成長を促す仕組みが会社を飛躍させる”
東京都新宿区の輸入商社、株式会社日本レーザー。「従業員の雇用を守り、従業員が成長してこそ、会社も成長する」と説き、「従業員を大事にする経営」を実践する同社の人材活用、人材育成の秘訣とは?
倒産の瀬戸際から復活し超優良企業に変貌「とにかく、雇用を守ることが経営者の最大の使命」。株式会社日本レーザーの代表取締役社長、近藤宣之氏の経営理念は明快だ。
同社はバブル崩峻後の1993年、2億円近くの債務超過に陥り、会社存亡の岐路に立たされた。その時、当時の親会社から派遣されて社長に就いたのが近藤氏。いつ倒産してもおかしくない状況の中、近藤氏は従業員たちに「リストラはしない。雇用することが私の理念だ」と宣言し、そこから再生のスタートを切った。「背水の陣だった」と振り返る近渡氏は債務超過の同社株10%を額面の300万円で購入し、従業員たちに覚悟を示した。
近藤氏が雇用重視の理念をかたくなに守るのは、自身の経歴と深いかかわりがある。親会社勤務時代、11年にわたって労働組合の委員長を務め、全社員の3分の1にも上るリストラを阻止できなかった悔恨の思い。委員長退任後は、今度は会社からアメリカ赴任を命じられ、現地法人2社の従業員解雇を含むリストラを担当させられた。そんなつらい経験が、近藤氏の経営理念の底流にある。
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