(「 Fole [フォーレ] 」 No.118 2012年 7月号 “企業の現場力 vol.7” 掲載記事 : みずほ総合研究所株式会社 発行)
人が育てば収益も上がる
レーザー専門の輸入商社である同社は、「徹底した教育」「公平なマネジメント」
そして「社員の働く喜び」を実現することで、社員1人1人の成長を促している
資金も人材もないなら「やる気」を上げるしかない
「会社の業績が上がっていれば、社員のモチベーションも上がります。しかし、業績を上げるためには、モチベーションが不可欠なんですね」
レーザー関連機器の専門商社である日本レーザーの近藤宣之代表取締役社長は、こう語る。同社は一九六八年に設立。九四年度からは、一九期連続の黒字経営を継続中だ。二〇一一年には、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の中小企業庁長官賞を受賞したことでも知られている。
今でこそ超優良企業の同社だが、九三年には債務超過に陥った。経営立て直しのため、九四年に親会社の日本電子から送り込まれたのが、近藤社長だった。近藤社長は就任一年目から単年度黒字化を果たし、翌年には再建の本気度を示すため、自ら親会社の役員を辞めて退路を断ち、同社の経営に専念した。その後すぐに累損も一掃し、〇七年にはMEBO(経営陣と従業員による企業買収)の手法を使って親会社からの独立も果たしている。
近藤社長は言う。...(以下略)
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