( BigLife 21 [ビッグライフ社 × 創光技術事務所 共同企画インタビュー] 掲載記事 =その1=)
株式会社日本レーザー代表取締役、近藤宣之氏。
同社を「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞・中小企業庁長官賞、「勇気ある経営」大賞受賞に導いた近藤氏に、グローバル時代を生き抜く経営者の条件を大いに語っていただいた。
◆聞き手:創光技術事務所/筒井 潔氏・塩入千春氏 ◆取材・文:渡辺友樹
損得ではなく
正しいか、正しくないか
筒井 : 近藤さんとは、田中清玄先生の流れを汲むプライベートクラブ『南山会』(現会長は清玄氏の長男の田中俊太郎氏)でご一緒させていただいておりますが、その田中清玄先生は自伝の中で、「対象になりきること」「現実と歴史をよくみること」の大切さを強調しています。この前者を経営者の視点から解釈すると、「会社そのものになりきること」になると思います。これを踏まえて、まずは近藤さんの考える「経営者の条件」をお聞かせください。
近藤 : 経営とは選択の積み重ねです。選択とは常にリスクと可能性とを判断すること。その意味で経営者は聡明かつ善良でなければいけません。的確な状況判断ができる聡明さと、「損得」ではなく「正しいか、正しくないか」による決断をできる善良さが必要です。しかし、下した選択が、正しいか正しくないかというのは時間を経なければ分からない。人間は放っておいたら生存本能によって、自分にとって得なこと、自分が生き延びるためにプラスになるかどうかで意思決定をするものです。
...(以下略)
※全文は添付ファイルを参照ください※