( BigLife 21 [ビッグライフ社 × 創光技術事務所 共同企画インタビュー] 掲載記事 =その4=)
日本レーザー、近藤宣之氏の特別インタビュー第4弾。リスクを取った経営が認められ、東京商工会議所の第10回「勇気ある経営」大賞で、商社として初めて大賞を受賞した同社。
近藤氏に経営者に求められる条件を語って頂く。
(前号記事HPにて公開中!)
◆聞き手:創光技術事務所/筒井 潔氏・塩入千春氏 ◆取材・文:渡辺友樹
社員と経営者との
関係性は……
〈前号のあらすじ〉中小企業によくある親会社からの理不尽な対応の数々を受けて、遂に独立する日本レーザー。はたして、2013年、2014年の業績は?
◇
近藤 : 弊社はだいたい2000万ドル以上の海外調達があるのですが、2012年は平均80円で送金しているので、16億円で調達できた。円高だったので、それで3億円の利益が出ている。
ところが2013年は25%円安になって、100円になりました。そうすると2000万ドル調達するのに20億円ぐらいかかる。つまり同じものを同じメーカーから仕入れて4億円のコストアップです。すると前の利益が3億円ですから、行って来いで1億円の赤字になるわけですね。
しかし、そのまま1億円の赤字を出すと、私の経営者としての資質が問われます。外部環境が悪くても生き残らなければならないと普段から言っているわけですから。そこで色々な手を打って、たとえばレーザー以外のセンサーも始めるなど新規事業、従来のレーザー部門も数を増やして薄利多売で売り上げを1割ほど伸ばす。
もちろん社長の給料はじめ色々とコストカットする。ただその報酬カットやコストダウンというのは、せいぜい年間経費の5%程度。弊社の7億2~3千万円の年間経費のうち、3000~3500万ほどしかカットできない。
...(以下略)
※全文は添付ファイルを参照ください※