( 「月刊 中小企業家」(平成25年7月号) 東京中小企業家同友会: http://www.tokyo.doyu.jp/ 発行 『2013年度 新宿支部 総会 記念講演 2013年4月23日』 掲載記事)
夢と志の経営
社員の成長が企業の成長
~社員のモチベーション向上と黒字成長企業への道のり~
講師 近藤宣之氏 (株)日本レーザー 代表取締役
近藤宣之氏は日本電子㈱の役員から、債務超過に陥った子会社、㈱日本レーザーの社長となり、見事に業績回復を果たした。人事を尽くした後は運だと言い切る近藤社長。
「新宿区優良企業表彰」大賞受賞をはじめ、表彰のオンパレードの日本レーザー。ダメな会社をいい会社に成長させた辣腕社長の「進化した日本型経営」とは何か。
経営の原点
私は日本電子に入社して、労働組合の委員長を十一年、アメリカ駐在一〇年、本社役員などを経験し、㈱日本レーザーの社長になって二〇年経ちます。ずっと、企業再建をやってきました。
上場企業には常に会社が高成長をしていることをアピールしていかなければならないという宿命があります。その結果、リストラをやろうが、何をしようが、企業価値を高め、配当を維持していかなければなりません。これが上場企業の悪の根源です。いったん上場すると、会社は成長を示さなければならない。実力がなくてもそうせざるを得ない。その結果が粉飾決算の誘惑です。潰れた会社のほとんどが粉飾しています。
二八歳で労組委員長になりましたが、二九~三〇歳にかけては、超優良会社だった日本電子が、一九七一年のニクソンショック、七三年のオイルショックが引き金となり、それまでの放漫経営がたたり崩壊していく過程にありました。
会社を自主再建するために、労働組合が主導権を握り、厳しいリストラをして八年かけて立て直しました。私は組合が雇用を守れるという信念を持っていましたが、会社の業績が悪くなったら雇用など守れるはずがない。この経験が私の経営の原点になっています。
三九歳で組合の委員長を退任し、その後、アメリカの子会社の整理に携わりました。
そしてアメリカから帰って一年後、債務超過に陥った日本レーザーの立て直しに行けと命じられました。
ダメになる会社とは
負けに不思議なし。再建ばかりやってきた経験から見ると、ダメになる会社は共通しています。
①企業環境の変化に対応できない。
②危機感の共有がされていない。
③コミュニケーションが悪い。
④業績が悪くなる原因を外部環境のせいにする。
...(以下略)
※全文は添付ファイルを参照ください※
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